日本マーケティング学会で「データのフィールドワーク」の研究成果を発表しました

文化人類学の手法を応用した行動観察カンパニーである株式会社アイデアファンド(本社:東京都港区、代表取締役CEO:大川内直子、以下「ideafund」)は、2020年10月18日に開催された日本マーケティング学会「カンファレンス2020」において、ビッグデータ上で仮想的にフィールドワークを行う独自の手法「データのフィールドワーク」およびその研究成果について発表を行いました。

■タイトル
文化人類学で紐解くビッグデータ 行動ログのフィールドワークによる「独身男性化するシニア」の発見
■発表者
大川内直子
■概要
ビッグデータの活用にあたっては数学的・統計学的アプローチが主流だが、本研究においては文化人類学のフィールドワークを応用した新たな方法論を探求し、その適用によって得られたインサイトを報告する。

文化人類学における質的データの収集は通常、同時性・同所性を前提とするフィールドワークを通じて行われる。一方で本研究においては、消費者の膨大な行動ログをフィールドに見立てることで、ビッグデータ上での人類学的フィールドワークを試みた。

用いたデータは消費者の属性データ・購買履歴データ・メディア接触履歴データの3種類である。これらのデータ1年分に対して、文化人類学者が1年間対象者と共に生活しながらその生活様式や価値観を紐解いていくのと同じ要領でフィールドワークを行った。

その結果、従来のシニア像とは乖離した生活を送る人々−我々が「独身男性化するシニア」と呼ぶ人々−の存在が浮かび上がってきた。彼らは、ネットリテラシーやポイント感応度が高く(ポイント還元率に応じた決済サービス等の使い分け)、趣味を優先して夜更かしをしたり料理をせずに軽食(菓子パンなど)で済ませたりするといった特徴をもつ新しいシニア層である。

■URL
http://www.j-mac.or.jp/poster/dtl.php?ps_id=241

ideafundについて

「アイデアで資本主義を面白く」をコーポレートミッションとして掲げる株式会社アイデアファンドでは、文化人類学をはじめとするプロフェッショナルが集い、行動観察調査を通じてインサイトの導出や新しいビジネスシーズの創出に取り組んでいます。

代表取締役CEO:
大川内 直子(おおかわち なおこ)
会社設立:
2018年1月4日
事業内容:
文化人類学を応用した行動観察調査・分析・エグゼキューション
コーポレートサイト:
https://ideafund.co.jp/

本ニュースリリースに関するお問い合わせ先 info@ideafund.co.jp