「データエスノによる生活者理解 – 生活者ログデータとワークショップを活用したニューノーマル時代の新手法」を国際大学GLOCOMの研究ワークショップで発表しました
文化人類学の手法を応用した行動観察カンパニーである株式会社アイデアファンド(本社:東京都港区、代表取締役CEO:大川内直子、以下「ideafund」)は、株式会社インテージ(以下「インテージ社」)との共同研究により、「定量調査・行動ログデータ」と「エスノグラフィ」を組み合わせることにより、 ニューノーマル時代にフィットした新たな調査手法(=データエスノグラフィ)の開発を進めてまいりました。
今回の研究では「2040年の未来型生活者とは?」をテーマとし、インテージ社が持つ全国消費者パネルを用いた行動ログデータに対して、文化人類学知見を活かしたフィールドワークを実施することで、未来型生活者像の構築に寄与する生活者インサイトとして取りまとめを行なったため、その成果を2021年9月2日に開催された国際大学GLOCOMが主催する研究ワークショップにて発表しました。
- ■タイトル
- データエスノによる生活者理解 – 生活者ログデータとワークショップを活用したニューノーマル時代の新手法
- ■発表者
- 株式会社アイデアファンド 大川内直子 / 太田哲也 株式会社インテージ 二瓶哲也 / 小林実可子
- ■概要
- コモディティ化が進む日本市場においては、マーケティング課題の解決や新たな商品やサービスを生むため「生活者の本質を理解する(=生活者インサイトを得る)」ことの重要性が増している一方で、既存の調査手法の限界も指摘されてきた。
既存手法における具体的な課題感として、定量調査・行動ログの統計的分析では、現状の理解にとどまってしまい、「新しい発見」を得るには不向きであることや、FGI(フォーカスグループインタビュー)やIDI(インデプスインタビュー)は、「本音」や「無意識」が聞き出せない、調査する側の意図へ誘導してしまうといったことをあげることができる。
こうした課題意識に基づき、ideafundとインテージ社は共同研究を実施し、「定量調査・行動ログデータ」と「エスノグラフィ」を組み合わせることにより、 ニューノーマル時代にフィットした新たな調査手法(=データエスノグラフィ)の開発を試みた。
分析対象者をフィールドワークにおけるインフォーマントに見立て、対象者の過去1年分の購買ログおよびメディア接触ログ (ウェブ、アプリ、TV等) に関するデータを、反復性・特異性・変化・つながりといったideafund独自の分析観点を駆使して読み解くことで、特徴的な行動・行動様式を特定するとともに、生活スタイルや価値観についても分析・推察を行い、インサイトとして取りまとめた。
- ■URL
- https://www.glocom.ac.jp/events/information/7286 ※リンク先より当日の講演資料をダウンロードいただけます
ideafundについて
「アイデアで資本主義を面白く」をコーポレートミッションとして掲げる株式会社アイデアファンドでは、文化人類学をはじめとするプロフェッショナルが集い、行動観察調査を通じてインサイトの導出や新しいビジネスシーズの創出に取り組んでいます。
- 代表取締役CEO:
- 大川内 直子(おおかわち なおこ)
- 会社設立:
- 2018年1月4日
- 事業内容:
- 文化人類学を応用した行動観察調査・分析・エグゼキューション
- コーポレートサイト:
- https://ideafund.co.jp/
本ニュースリリースに関するお問い合わせ先 info@ideafund.co.jp