勉強会開催報告:『空間の経験-身体から都市へ』
株式会社アイデアファンド(本社:東京都港区)は、2023年10月31日に、『空間の経験-身体から都市へ』(イーフー・トゥアン 著/山本浩 訳)を題材として、現代に合った街づくりの在り方をテーマに社内勉強会を開催しました。
本書の概要
人間にとって空間とは何か?それはどんな経験なのだろうか?また我々は場所にどのような特別の意味を与え、どのようにして空間と場所を組織だてていくのだろうか?幼児の身体から建築・都市にいたる空間の諸相を経験というキータームによって一貫して探究した本書は、空間と場所を考えるための必読図書である。(ちくま学芸文庫)
ディスカッション
今後のプロジェクトに向けて、本書で取り扱われている「空間」や「場所」という概念に基づいて、都市計画や街づくりの際に議論されるべき観点を共有し合いました。「実際的な神話的空間」や「世界観に基づく神話的空間」のように、「神話」という言葉が多く本書で見受けられる中で、それぞれの意味や違いについて、自分たちの実生活に当てはめながら議論しました。また「場所」という「親密な経験」に可視性を与えることの重要性が共有されました。
プレゼンターから一言
本書でなされている「場所」=安心・安定と「空間」=自由・開放性という切り分け方が、平等と自由や集団と個人という二元論と重なると感じ、今回取り扱うことにしました。本書を通して、空間と場所の両方が僕たち人間にはおそらく必要であると理解しました。そのうえで、これらをどう統合していき、日々時間や移動に追われている現代人がどうすれば「親密な」時間・空間を経験できるのかを引き続き考えていこうと思います。(田口澪)
ideafundについて
「アイデアで資本主義を面白く」をコーポレートミッションとして掲げる株式会社アイデアファンドでは、文化人類学をはじめとするプロフェッショナルが集い、行動観察調査を通じてインサイトの導出や新しいビジネスシーズの創出に取り組んでいます。
- 代表取締役CEO:
- 大川内 直子(おおかわち なおこ)
- 会社設立:
- 2018年1月4日
- 事業内容:
- 文化人類学を応用した行動観察調査・分析・エグゼキューション
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