勉強会開催報告:『言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか』

株式会社アイデアファンド(本社:東京都港区)は、2023年7月20日に『言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか』(今井むつみ/秋田喜美著)を題材として、どのように人間が言語を習得してきたか、そこから学べることは何かをテーマに社内勉強会を開催しました。

本書の概要
日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。なぜヒトはことばを持つのか? 子どもはいかにしてことばを覚えるのか? 巨大システムの言語の起源とは? ヒトとAIや動物の違いは? 言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである。鍵は、オノマトペと、アブダクション(仮説形成)推論という人間特有の学ぶ力だ。認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る。(中公新書)

ディスカッション
著者が編み出した「アイコン性の輪仮説」や「ブーツ・ストラッピングサイクル」を自分たちの日常の事例に当てはめ、本書の内容と人類学でこれまで議論されてきた部分の重なりについて内容を共有し合いました。

プレゼンターから一言
非合理性を含んだアブダクションが言語習得の際に人間に用いられているという箇所が、合理性と身体性の両面を要する人類学者と重なる部分があると思い、今回本書を選びました。本書での一番の学びは、言語は身体的(非論理性)かつ合理的(恣意性・抽象性)であるという部分でした。そこから人間自身が身体性と合理性の両方を備えており、これら両方を持ち合わせた上で人類学を深めていくことが大切だという再認識につながりました。(田口澪)

ideafundについて

「アイデアで資本主義を面白く」をコーポレートミッションとして掲げる株式会社アイデアファンドでは、文化人類学をはじめとするプロフェッショナルが集い、行動観察調査を通じてインサイトの導出や新しいビジネスシーズの創出に取り組んでいます。

代表取締役CEO:
大川内 直子(おおかわち なおこ)
会社設立:
2018年1月4日
事業内容:
文化人類学を応用した行動観察調査・分析・エグゼキューション
コーポレートサイト:
https://ideafund.co.jp/

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